「いき」の作法

「いき」の作法 (The New Fifties)

「いき」の作法 (The New Fifties)

幕末に欧米に派遣された武士達が文明の違いに衝撃を受けたのは有名な話。でも彼らは決して卑屈になることはなかったそうだ。その謙虚ながらも堂々とした態度に欧米人が挙って賛辞を送ったとか。

彼らがこのような堂々たる態度を取りえたのは、名こそ惜しけれ、という独特の美学と、さらには自分たちの固有の文化への自負があったからであり、その文化を継承するために日頃の鍛錬を怠らなかったからだ。つまり自信があった、のである。欧米何するものぞという気迫が、彼ら徳川末期の武士達の胸にあったからこそ、堂々と振る舞えたといえる。

うーん、素晴らしい。

ところが、これ以降はひたすらお洒落やマナーの話に終始していたのが残念。大事っちゃ大事だけど、もう少し精神的な本だと思ったのになあ。